2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

町田康『俳句の材木句集』鑑賞

町田康『俳句の材木句集』鑑賞 月明かりネジの倉庫に照る身体 …守衛の制服からのぞいた手や顔は新品のネジと同じ色の金属で、狭い窓に透く月光を増幅する美しさ。しかしその姿はあまり知られていない。(まめ) 人様の心潰して紅葉柄 …心が傷んで傷んで顔が紙…

第22回いちご俳句会・例会(作品集)

第22回いちご俳句会・例会(作品集) 誰よりも踊つてをりぬ夏帽子 つよし 声大き父を子が恥じ青胡桃 まめ 梅雨のなき国に一年あの匂い 幸夫 夕焼けの真下椿が海へ落ちてゆく 林達男 唄稽古は浴衣の舞妓先斗町 まめ 蛞蝓は塩に溶けるの骨までも 幸夫 空蝉の眼球…