2021-01-01から1年間の記事一覧

映画、演劇鑑賞

< 映画、演劇 鑑賞 > ・映画『田舎司祭の日記』 その村はいつも道がぬかるみ、新しく来た若い司祭は自転車で教区の家々を回る。彼の体は病んでおり坂道は自転車を押して歩く。 少女達が放る執心の礫が彼の周りに砕けるのを、そのきれいな目に映す。黒衣は聖…

第 28回いちご俳句会・例会 (作品集)

第28回いちご俳句会・例会 (作品集) ひっそりと下駄の底より冬きたる 観月 星空へメタセコイアと言ふ聖樹 つよし 地球儀と人体模型冬休み 観月 山眠る介護体操座位のまま 幸夫 詰所からヤクルトレディや冬の朝 まめ 山眠る青銅の空洞は濡れ 林達男 雪は天…

第27回いちご俳句会・例会 (作品集) 第27回いちご俳句会・例会 (作品集) 尼様に素姓問はるる寒さかな つよし ヒロインの流転のドラマ皮手套 まめ 鉄塔になにかぬくもり帰り花 幸夫 何語でも通ずる店主木の葉髪 つよし 冬の月蝕変わらぬ性で婚姻す まめ 孤…

第26回いちご俳句会・例会(作品集) うす暗き鉄砲狭間鵙猛る つよし ある日のサ高住 (二句) 爽やかや媼白寿と交わす笑み 白寿媼より答礼句秋うらら 幸夫 金風に背ナを押されて登城かな つよし スポーツカーに乗り流星と競う 林達男 柿熟れて柘榴実ってしあわ…

❄️☃《  〜ゆく年くる年〜「福笑い大句会」》🎍🍊

♪ 参加者募集 ♪ 〈ゲスト〉(五十音順 ) ☆石川浩司さん ☆西村麒麟さん コロナの現状を考えメール句会です。全国どこからでもご参加頂き、✨お二人のゲスト✨と一緒に俳句を楽しみましょう❗️ どなたでもご参加下さい (俳句の経歴等不問。初心者大歓迎)❗️ 皆さん…

第25回いちご俳句会・例会(作品集)

第25回いちご俳句会・例会(作品集) 七草を見つけてよりの川絵巻 つよし 寒村を行脚の詐欺師小菊折る まめ 新装の店開け放つ鰯雲 まめ 遊廓の隣は墓地よ曼珠沙華 つよし 手書き友禅 露草の零す涙や京小袖 幸夫 蔓薔薇が刑罰のやうに枯れゆく 林達男 七節の紺…

第24回いちご俳句会・例会(作品集)

第24回いちご俳句会・例会(作品集) 動線の揺るがぬ仲居秋燈 まめ 呼鈴や朱欒をひとつ抱える子 まめ 流れ星核心逸れて会は幕 幸夫 喜雨と言ひやがて豪雨と言ひし人 つよし 秋澄みぬ狙撃兵の鋭い口笛 林達男 荷風日記に祝杯とあり終戦日 幸夫 蝉時雨悠久の昼始…

第23回いちご俳句会・例会(作品集)

第23回いちご俳句会・例会(作品集) 夕やけに大蜘蛛糸をめぐらせり まめ 先づ蝉が迎へてくれし杜の句座 つよし むらさき色の音楽プラトニックな蛇 林達男 悔恨の日々切り変へむ雲の峰 幸夫 可惜夜の雲よ隠すな夏の月 つよし 子の沈む小言の止まぬ夏休み まめ …

町田康『俳句の材木句集』鑑賞

町田康『俳句の材木句集』鑑賞 月明かりネジの倉庫に照る身体 …守衛の制服からのぞいた手や顔は新品のネジと同じ色の金属で、狭い窓に透く月光を増幅する美しさ。しかしその姿はあまり知られていない。(まめ) 人様の心潰して紅葉柄 …心が傷んで傷んで顔が紙…

第22回いちご俳句会・例会(作品集)

第22回いちご俳句会・例会(作品集) 誰よりも踊つてをりぬ夏帽子 つよし 声大き父を子が恥じ青胡桃 まめ 梅雨のなき国に一年あの匂い 幸夫 夕焼けの真下椿が海へ落ちてゆく 林達男 唄稽古は浴衣の舞妓先斗町 まめ 蛞蝓は塩に溶けるの骨までも 幸夫 空蝉の眼球…

生駒大祐 句集『水界園丁』鑑賞

生駒大祐 句集『水界園丁』鑑賞 葛飾に来て外套の金釦 …厚地のコートに光る金の釦。 少し古風な装いが瀟洒。 水原秋桜子の詠んだ葛飾の面影を探しに訪れたのでしょうか。 遠い万葉集に詠まれた頃の葛飾にも思いを馳せるのでしょうか。(まめ) 鯉呼べば子供の…

第21回いちご俳句会・例会(作品集)

第21回いちご俳句会・例会(作品集) ヨットの帆影は追憶の青い影 林達男 五月雨や名前おおきく傘の柄に まめ 大宇宙字地球村にて夜釣 つよし 沈黙が無韻の宙を夏落葉 林達男 観覧車お伽の国を統べる夏 まめ 麦青む兵隊ごっこ少年期 幸夫 沈黙の底なき闇の夜釣…

いちご俳句会2021年特別句会「花見踊り句会」作品集

いちご俳句会2021年特別句会「花見踊り句会」 〜俳句繚乱まつり〜作品集 生駒大祐先生 (プロフィール) 生駒大祐 いこま・だいすけ 1987年三重生まれ。無所属。イベントユニット「真空社」社員。受賞に第3回攝津幸彦記念賞、第5回芝不器男俳句新人賞、第11…

第20回いちご俳句会・例会(作品集)

第20回いちご俳句会・例会(作品集) 大奥はこの辺りとや八重桜 つよし 囀といふ連歌あり発句あり つよし 廃園の一隅揺らす花水木 まめ 倫理学教授うたた寝春惜しむ 幸夫 蛍火が夢の輪の中に迷ひ込む 林達男 光と影の重さを計り春の雁 林達男 葉桜をくぐり茶店…

第19回いちご俳句会・例会(作品集)

第19回いちご俳句会・例会(作品集) 若葉風極楽橋に人と逢ふ つよし おぼろ夜や鶴亀算を解くわが子 幸夫 菫一鉢路地の小雨に当たる家 まめ 八重桜重たき風の在り所 つよし キャスケットを着物に合はす卒業式 まめ 黒い菫というバーに春帽子 林達男 春光が岸の…

第18回いちご俳句会・例会(作品集)

第18回いちご俳句会・例会(作品集) 下萌によろづの神の声聞かん つよし 泉での沐浴済ませ雪割草 林達男 下萌や園児スキップ無重力 幸夫 少年の撓む絶頂春の虹 まめ ものの芽の魂を呼びたる雨であり つよし 人間を眺めて梅や動かざる まめ バレンタインの日離…

いちご俳句会 ・2021年度特別句会のお知らせ

✨速報✨いちご俳句会 2021年度特別句会 「花見踊り句会」 〜俳句繚乱まつり〜 《ゲスト》(五十音順) 生駒大祐先生(2019年特別句会でも御指導頂きました❗) 町田康先生(「俳句の材木先生」として御活躍❗) ❀コロナの現状を考え、メール句会です。 ❀皆さんの…

第17回いちご俳句会・例会(作品集)

第17回いちご俳句会・例会(作品集) 雪女郎の祝言のあり峡の夜 まめ 幼子の雪に呼ばれて走り行く まめ 善人のやうな顔して寒烏 つよし 北欧の下宿悴むこと知らで 幸夫 差し出された粥を拒む寒烏 林達男 去年今年ボレロ終曲破局的 幸夫 雪よびこむ生涯と呼ぶた…