新しい一年も俳句を楽しみましょう｡
｢ 第4回いちご俳句会・例会（作品集） ｣
猫の舌さざなみ起こす小春かな まめ
煤逃の世捨人には成りきれず つよし
こんばんは着膨ればあさんぬっと出て まめ
でこぼこのもこもこもこと冬日かな 託志
里山の墨絵に沈む冬の雨 幸夫
大原の君が屋訪はん時雨中 つよし
どこまでもついてきたるよ冬の月 まめ
寄鍋の陀仏愚物と煮えにけり つよし
数へ日や小鍋一面鰹節 託志
鐘楼の無音の寒さ奈良太郎 つよし
子を預け制服の父師走かな まめ
冬至湯を落とす二つ三つビー玉 幸夫
汽車の旅お国なまりの息白く のんき
植物園葉牡丹植えて年を越し のんき
襞のびる間もなし冬至湯の終 幸夫
降る雪や鎮座まします地蔵尊 のんき
野に残る枯れ枝一つ空を刺す のんき
雪吊の庭師に松の逆らはず つよし
クリスマス断酒の手引買ひにけり まめ
坂歩む1／f 揺らぎ年送る 幸夫
銀杏散りさみしき路は日本晴れ のんき
一服す同時通訳膝毛布 まめ
葉牡丹を植えた窓辺や初日の出 のんき
犬猫に鉢巻きさせて煤払 幸夫
紙漉の昔昔の水音かな つよし
ブログ掲載句…まめ､つよし､託志､幸夫､のんき)
