第 33 回いちご俳句会・例会 (作品集)
わずかなる下りが好み坂薄暑 幸夫
ホタルイカの煩悩をば噛みしむる
林達男
母の日に頼み事する手紙かな まめ
紫陽花は思案の色に午後の雨 つよし
蓮の葉に唯我独尊雨がえる 観月
入梅雨や座敷わらしの居る旅籠 観月
走馬燈めっきのひととゆきそひぬ
林達男
内臓の隙間を抜ける薫風や
白石ポピー
梅雨の雲払うてくれし師の心 つよし
滝の水流すは さーニュートンか
幸夫
夏場所の赤い力士に会ひに行く まめ
白石ポピー