第35回いちご俳句会 例会(作品集)
米蔵に冷たき夏のにほひかな つよし
夏銀河兵士は銃の傍で眠る 観月
朝顔の蔓まっすぐに死んでいる 林達男
背が伸びた御用聞き来る夏舘 まめ
夏の宵モジリアニの女に道を聞く 林達男
大百足バケツにうまく伏たれど 幸夫
熱帯夜猛禽類の眼が爆ぜる 白石ポピー
蒸せる夕正直者のきこりかよ 白石ポピー
風鈴の舌に千代女の句を記(しる)す 観月
お茶漬こんこ夏暁の料理長 まめ
土間に茣蓙敷きて仕上る夏座敷 つよし
雲海の中に加速機まわりをり 幸夫