第41回いちご俳句会 例会(作品集)

第41回いちご俳句会 例会(作品集)



 

ピンヒール腓(こむら)が揺れて冬麗

亀歩(きっぽ) 

 

どことなくサンバのリズム笹もて来い   

つよし 

 

辛抱の母大袈裟な父古日記

まめ 

 

寒の水新札浮かすかと自問

幸夫  

 

 Nature calls me.

呪ひの外れてコール寒の真夜

幸夫 

 

元旦や詰め物取れて餅の中

亀歩  

 

しなやかなガラス閃き恋猫に

林達男  

 

胸中の水子の声か虎落笛

観月 

 

絶滅の危惧種の鳥と山眠る

観月

 

背泳ぎであおげばそこに寒気団

白石ポピー

 

雑踏の濁世に仄と福娘

つよし  

 

子ども立尽す障子の内は嵐かな

まめ

 

恋猫飛び越ゆ沈黙も絶叫も

林達男  

 

くれなずむコインパーキングなじまぬ

白石ポピー