木を離れ水の桜となりにけり
観月
しゃぼん玉大きな景色宙に浮き
つよし
鳥交る妻はもも肉かぶりつく
亀歩
魚卵魚卵ユングは唄うさめざめと
白石ポピー
鳥帰る海の向こうの戦場へ
観月
メロディーは甘い楽欲(ぎょうよく)桃一木
林達男
月影に柘榴の花が咲くときは
林達男
乱れ髪リンス二度漬け春うらら
亀歩
昂然と蝶の家紋や家なき子
まめ
糟糠の妻に触れたは暮春の通夜
まめ
鞠投げぬなら死すべしと犬の眼や
白石ポピー
春眠の宇宙遊泳より帰還
つよし