第39回いちご俳句会 例会( 作品集 )

 

第39回いちご俳句会 例会( 作品集 )

 

 

クリスマスらくだの影絵壁を行く     かわせみ

 

念仏を唱えて坊主落葉掃く  洋子

 

逆立ちの宇宙飛行士冬日向  かわせみ

 

愚陀愚陀と白菜煮ゆる鍋の音  つよし

 

近寄らば地蔵にチャーハン撒くからな

     白石ポピー

 

伸び伸びと老いは小春にとらわれず  幸夫

 

対局の合間の鍋焼うどんかな   まめ

 

脚韻のやうにカレーをこぼしてる

     白石ポピー

 

街路樹のまだ新しき落葉道   洋子

 

古民家の動線長く土間冷えて   まめ

 

人生の遊びのひとつ紅葉ずれり

        林達男

 

柊の花の香に酔ふ詩心              つよし

 

軍歌好きの父の焚火は背中(せな)炙り

          幸夫

 

人生は枯れた木にさく冬の花 林達男